【面接のコツ⑥】退職の理由を聞かれたら | ノースウエーブ・ジョブ

【面接のコツ⑥】退職の理由を聞かれたら

面接の際に、面接官から「前の職場をどうして退職した(退職する)のか」を聞かれることがあります。
これは会社都合、自己都合、どちらの場合も聞かれることがありますので返答を準備しておきましょう。

会社都合には「経営不振による整理解雇」、「廃業」、「清算」などがあります。
こちらは会社が給与を支払えない状態なので正当な理由での転職となりますね。また似たような境遇として「希望退職制度への応募」などの失業もあります。この場合、在籍していた会社の力になれなかった残念な気持ちを見せつつ「私を含め、従業員の力が及ばず会社が廃業いたしました」といった報告のような体裁の返答をしましょう。

難しいのは、人間関係が上手くいかなかった、仕事・業務内容が向いていなかった、やりがいが見いだせなかったなど、ネガティブな要素で退職した時の返答です。
この場合、退職理由を質問された時、まれに前職の人間関係や所属していた業界への不満を口にする方がいらっしゃいますが、それは思っていてもストレートに口に出してはいけません。なぜならば面接官はあなたの性格や背景、勤務環境を深く知りませんので「不満があって転職するということは、この会社もまた不満を抱いて辞めてしまうかも」と思うからです。ここでは前向きに取れる意見を述べることが大切です。

もし適切な退職理由を思いつかない場合は「キャリアアップ」の気持ちが自分の中にないか探してみましょう。仮に後ろ向きな理由での転職だったとしても、「キャリアアップのための転職」は、前向きでポジティブに見せることができるのでおススメです。
例えば「●●というキャリアを積みたく思い、それが実現できる御社への転職を希望しています」、「今まで経験した●●という業務をさらにステップアップできる環境を求めて転職しようと考えるようになりました」、「前職の業務では○○には詳しくなりましたが●●が出来なかったので、その分野に力を入れたいらっしゃるこちらの会社で働きたいと思い応募しました」、「自分の可能性を広げたい思いがありましたので、異業種への転職を考えました」、「様々な企業様の情報を調べる中で御社で働きたいという気持ちが大きくなりました」など前向きな発言に置き換えることで、ポジティブな印象を与えることができます。あえて前職を肯定することが、この質問への正解といえます。

また、パワハラ(パワーハラスメント)、カスハラ(カスタマーハラスメント)などを受けて退職した(する)場合は、正当な転職理由として受け入れられることが多いです。この場合は「上司からパワハラと感じる発言が多々あることを会社に相談したが対応されなかった」、「社長自身がパワハラ体質で、社員を恫喝して働かせていた」、「カスタマーハラスメントがあることを議題に上げましたが、半年たっても対応策を実施してくれませんでした」などの「事実」と「ハラスメントしてくる上司(顧客)が嫌いだった」という「感情」は分けて、冷静に「事実」のみを話すようにしましょう。

退職を決めたら、ネガティブな気持ちになっていた前職のことは忘れましょう。そしてポジティブな言葉を口にすることで、気持ちを前向きにして転職に備えましょう。
明るい表情で面接が受けられると良いですね。

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